Agreement

一般社団法人日本プロフェッショナルピアッサーズ協会【会員規約 2017年版】

当協会に所属するピアッサー(施術者)は、ピアッシー(ピアッシングを受ける者)の権利を守る為に以下の規約を遵守する。

規約項目【1】ピアッシーの対応条件について

  • ピアッサーは、ピアッシーの対応条件を定め、施術前に対応条件を満たしているか公的な身分証明書を用いて確認を取らなければならない。
  • 原則として未成年者への施術は保護者の承諾が必要とされ、18歳未満への施術は行わないものとする。
  • 妊娠中授乳期間中の方、仕事や校則などでジュエリーの常時着用が困難な方、アルコール類等(精神安定剤、睡眠薬も含む)の影響で酩酊されている方への施術は行わない。

規約項目【2】スタジオ内の設備や衛生環境について

  • ピアッサーは、滅菌及び衛生の高度な基準をよく理解し、当協会の定めるマニュアル【スタジオ設備・衛生環境基準マニュアル】の実践・継続を守り、安全でより良い、その時代に合った環境づくりに努めなければならない。

規約項目【3】グローブ着用の義務について

  • ピアッサーは、ピアッシーの身体に触れる際は必ず衛生的な使い捨てグローブを着用し、そのグローブは常に清潔である必要があるため適宜交換しなければならない。
  • 使用するグローブは、アレルギー物質を含むラテックス製のグローブは避け、ピアッサーピアッシー両者に害の少ないニトリル製のグローブを使用するべきである。

規約項目【4】滅菌物や備品の管理について

  • ピアッシングに使用する、滅菌済のジュエリーやツール等に触れる際は衛生的な使い捨てグローブを着用しなければならない。
  • 保管庫で管理された滅菌物の使用期限は6ヶ月を目安とし、期限を過ぎた滅菌物は再度滅菌処理を行う必要がある。

規約項目【5】滅菌器、洗浄機等の取扱いやメンテナンス方法について

  • 滅菌器や洗浄機の取扱いやメンテナンス方法は機種やメーカーによって異なる為、各メーカーの取扱い説明書に従い行う。
  • 滅菌器が正常に作動されているかの確認は、化学的インジケータ(メッキンカード、インテグレータ)と生物学的インジケータ(スポアテスト)を用いて行う。
  • 使用後のインテグレータは、使用した日時を記録し保管しなければならない。
  • スポアテストでの確認は必ず月に1回以上行い、その結果は店内に掲示しなければならない。

規約項目【6】 穿孔用器具について

  • ピアスガンによるピアッシングは負担が多く治癒期間が長引く上、ニードルによるピアッシングよりも強い痛みを伴う為、ピアスガンを穿孔用器具として使用してはならない。
  • 穿孔用器具は負担の少ないピアッシングニードルを使用しなければならない。

規約項目【7】ピアッシングに使用するジュエリーやツールについて

  • ピアッシングに使用する消耗品やツール等は滅菌処理をされた物を使用しなければならない。
  • ピアッシングに使用するジュエリー、ニードル、ツール等は、そのピアッシングに最も適した物で、ピアッシー自身の負担を最小限に抑えれると考えられる物を使用しなければならない。

規約項目【8】ピアッシングに使用するジュエリーの形状や素材について

  • ピアッシング時に使用するジュエリーの形状や素材は、最も治癒に向いているものを適確に選択し使用されるべきである。
  • ピアッシングに使用するジュエリーは、インプラントグレードステンレススチール製、インプラントグレードタイタニウム製、ナイオビューム製またはアレルギー成分含量の少ない金製かガラス製で、ジュエリーの表面は鏡面加工が施された物とし、ネジ式のジュエリーはインターナリースレデッドタイプに限定され、それ以外の物は使用してはならない。

規約項目【9】使用済みの穿孔器具の取扱いについて

  • ピアッシングに使用した穿孔器具は、使用直後にシャープディスポーザーへ廃棄しなければならない。
  • 満杯になったシャープディスポーザーは壁で隔離された安全な場所で一時的に保管し、数がある程度溜まり次第、産業廃棄物処理業者へ回収を依頼し処分しなければならない。
  • 回収後に受け取る「産業廃棄物管理表・マニフェスト」は店内に掲示するか、提示を求められた際にすぐに出せるよう保管しておかなければならない。

規約項目【10】使用済みのツールや廃棄物の取扱いについて

  • 使用したツールは汚れを拭きを取った後、洗浄液の入った使用済みツール専用の容器に浸漬し、洗浄するまでの間一時的に保管する。洗浄の際はまず流水洗浄および手洗い洗浄を行い、その後ウルトラソニックまたは洗浄機にて機械洗浄を行う。機械洗浄が終わり次第、再度流水洗浄を行い水気を取り除き乾燥させた後、滅菌処理をする。
  • 洗浄作業を行う際は必ずグローブを着用し、作業中に出る飛沫で自身が汚染されそうな場合はマスク、ゴーグル、エプロン等を着用し防護すべきである。
  • スタジオから出た汚染物を処分する際は、ゴミ袋を二重以上にし汚染物が容易に外へ飛び出さない状態にした上で処分しなければならない。汚染物をまとめる際は、ゴミ袋の外側が汚染されないように十分に注意する必要がある。

規約項目【11】ピアッシングの施術について

  • ピアッサーは、ピアッシング前のカウンセリングを入念に行いピアッシー個々の体質差、体型差やライフスタイルの違いを理解し、無理のない状況で維持できるかを判断した上で、より的確なジュエリー選択及びピアッシング技術を常に見定め、評価しなおすべきである。
  • ピアッサーは、可能な限りピアッシング後の経過を確認し、その時の状態に適した処置やアドバイスを行う必要がある。

規約項目【12】ピアッシングで伴うリスクの説明について

  • 原則的に、ピアッシングにおいて今後考えうるリスク及び併発される可能性がある事象は施術前に説明しなければならない。

規約項目【13】アフターケア方法と治癒期間等の説明について

  • 原則的に、アフターケアや治癒期間等の説明は施術前に行わなければならない。
  • 各部位ごとの適切なケア方法と平均的な治癒期間の説明をしなければならない。その際に治癒に関しては個人差があることも説明する必要がある。

規約項目【14】ピアッシング技術などの情報収集について

  • ピアッサーは、当協会の総会や海外で行われているカンファレンス等へ積極的に参加し世界的な視野で常に最善となる技術・情報の収集や交換・修学をし研鑽に努めるべきである。

規約項目【15】衛生管理の知識について

  • ピアッサーは、直接汚染・間接汚染等の生物学的汚染の高度な知識をよく理解し、スタジオ内での汚染を防ぐために現場で得た経験等を含めた必要な情報を、同環境で勤めるスタッフ等にも周知徹底する必要がある。

規約項目【16】総会について

  • 総会は年二回行い、前期は二月某日、後期は九月某日とする。
  • 当協会に所属するピアッサーは、最低年一回は総会に参加しなければならない。
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